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入学祝いのお返し・内祝を贈るときのマナーは?熨斗は?

本来、子どもの成長のお祝いには、基本的にお返しは必要ありませんが、感謝の気持ちとしてお礼をしたいと考える方が多いと思います。

この春、小学校、中学校、高校、大学に入学するお子さんに入学祝いを頂いたときは、どのようなお返しをしたらよいのでしょうか。大人として知っておきたい入学祝いのお返しについてまとめました。

入学祝いのお返しを贈るタイミングはいつ?

まず入学祝いを頂くのは、入学式の数週間前が一般的です。受け取った時点で書状や電話でお礼の連絡をします。

お返しを送る時期は入学式が終わってから。これはお返しが「無事入学式を迎えることができたこと」を報告する意味合いも兼ねているためです。入学式から1か月以内に送るのが目安です。

お返しの相場はいくらか

頂いた入学祝いの3分の1から半分相当が目安となります。頂いた品物のお値段がわからない場合は、ネットで調べてみましょう。

大事なのは気持ちなので、頂き物のお値段を調べるのは多少気が引けますね。ですが気にすることはありません。頂いた品物のお値段を知らずに、安すぎたり高すぎたりするお返しを送る方が逆に失礼になってしまいます。

お返しはどんなものを用意したらよいのか

お返しとして人気のアイテムをまとめました。

・カタログギフト

・スイーツ

・高級タオル

・テーブルウェア

商品券、ギフトカードなどもお返しアイテムとして考えられますが、金額がはっきりしているので、感謝の気持ちを伝えるという趣旨からすると個人的にはあまりおススメではありません。

お返しの内容は、相手の年代により変えるのがポイントです。相手の家族構成などを考えて、相手が喜びそうなものを選びましょう。

例えば、タオルを贈る場合でも小さいお子さんのいる家庭でしたら、可愛らしい柄のタオル、祖父母など上の世代には高級感のある上質なタオル、などと贈る内容を分けたほうがよいでしょう。

できれば、自分では買わないけれどあると嬉しい、と言ってもらえるアイテムが良いですね。

お返しの熨斗はどうしたらいい?

入学祝いのお返しの熨斗には「内祝」と書きます。

元々は入学祝いのお返しと入学内祝いの意味合いは違うのですが、今は同類語となっており、「内祝」と書いて問題ありません。

MEMO:内祝いとは?

 昔、家に喜び事が合ったときに、その幸せを周囲の人たちにお裾分けするため贈り物をしていました。それが内祝いです。つまり、本来はお祝いを頂いていなくても差し上げる贈り物だったのです。やがてこの習慣がなくなり、今は内祝いとお祝いのお返しを同じような意味で使っています。

熨斗の見本はこちらです。

 

  1. 水引は紅白の蝶結びを選びます。
  2. 表書きは「内祝」もしくは「入学内祝」と書きます。
  3. 名前はお子さんの名前を書きます。

※名前について・・・小学生くらいまでは下の名前のみで構いませんが、中学生以上はフルネームを書きましょう。

贈り物は内のしで送ります。内のしとは、のしをかける贈り物に包装紙をかけることを言います。

最近は包装紙にリボンをかけるお店が増えていますが、リボンをかける場合、のしはかけません。リボンをかける場合、のしの水引とリボンが同じ意味合いを持つのでマナーとしてはちぐはぐになってしまうからです。

百貨店の店員さんに、内のしでリボン包装をお願いすると、絶対に変な顔をします。何も知らずにお願いして恥ずかしい思いをしたことがあります。

リボンをかける場合は、のしをかけられない代わりにメッセージカードやお礼状を添えるようにしましょう。

まとめ

入学式のお返しについてのポイントをまとめました。

・お返しは入学式から1ヵ月以内に。

・相手に合わせた贈り物を選びましょう。

・のしの水引きは紅白の蝶結びを。

・内のしにしましょう。

入学祝いのお返しは必ずもしなければならないものではありませんが、こんな場合は送った方がよいでしょう。

・以前、自分が入学祝いを送った時にお返しをくれた相手。

・お返しを当然と思っている相手。

・普段は疎遠な親戚。

もちろん、感謝の気持ちを伝えるためにお返しをしたいと思う相手に対しては誰にでも贈った方が良いです。後から「あの時お返ししておいたらよかった」と思わないためにも、贈っておいた方がよいですね。